茶器のお品書きは本物めいていた、箱は見事に利休当時の箱に似せていた。ただ、茶器そのものも偽物…。

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武正晴監督中井貴一佐々木蔵之介 演じる嘘八百・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの?


千利休の出生地である大阪府堺を舞台に、うだつの上がらない古物商の小池則夫(中井貴一)は、占いの吉の方角を探し、蔵つきの屋敷に住む三流の陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)の案内する蔵にまぼろし文化財級の利休茶碗の箱を見つける。が、全ては嘘であった。古い蔵のある屋敷も借りもの、蔵の中の茶碗も箱書も古文書の手紙もまがい物で、小池以上の贋物詐欺師であった。そこで、三流の陶芸家・野田がそっくりさんを作る。2本目は、2人は結託して一攫千金の利休の偽物茶器を作るというコメディー映画『嘘八百』(2017年、武正晴監督)でした。偽物は文化財の大御所鑑定士、文化庁の役人までも巻き込んで、古美術商によってまんまと1億数百万円の値段で買いあげられる。
新春そうそうの映画なので、コメディーの傑作を期待していたのですが、ややガッカリしました。千利休にまつわる映画はたくさんありますーネ。趣向は違うが、私は『利休にたずねよ』(山本兼一原作、田中光敏監督、小松江里子脚本)が依然輝く作品と思いました。う~ん…だからね、坂田利夫友近などのお笑いの顔ぶれを観て、吉本の新喜劇かと錯覚するほどの吉本所属の出演者たちのドタバタ喜劇に、余りにはしゃぎ過ぎた演技と演出だなー思いました。安藤サクラ主演の『百円の恋』の武 正晴監督と脚本家・足立紳の名コンビの作品ですが、余りにバカ騒ぎの作品ではないのかなー?!何を笑っているのか?笑いの先に何か風刺があるのかな?笑った後にペーソスも何も残らない後味の悪い作品でした。こんな喜劇映画は新春早々見たくないものでした。笑いの「質」が落ちている…!!!

これ以前に掲載した昨年の記事に継続して掲載できなくなりました。ヤフーに原因を質問しているのですが、返事がありませんでした。何の操作もしていないのですが、継続掲載ができなくなりました。仕方なく「新規」の連載にしました。これ以前は下記サイトにアクセスしてご購読ください。