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福島原発

2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0の地震が発生、それに伴う巨大な津波福島第一原子力発電所を襲う。津波による浸水で所内全ての電源がストップする。そのことでポンプが停止する、原子炉の冷却が停まる…つぎつき起こる地震津波の被害で、メルトダウン(炉心溶融)の危機が迫った。所内の責任者である吉田昌郎所長(渡辺謙)と1・2号機当直長伊崎伊崎利(佐藤浩市)他の現場作業員50人は、被爆の恐れのある原発内に残り、原子炉制御に奔走するという映画でした。

私は地震津波の始めのシーンから、あれれ、何かの映画に似ているな・・・と感じました。そうです、あの「ゴジラ」が海から上陸シーンではないかーと錯覚しました。

日本の観測史上最大となる東北地方太平洋沖地震東日本大震災」が発生してから10年が経過した今、学者の論説やニュース映像よりも何よりも、原子力発電の危険性を訴えるには大きなインパクトがありました。この映画を見た人間ならば、誰でも原子力発電によるエネルギーの調達は余りに危険だ…、クリーンエネルギという美名に載せられてパンドラの箱を開いた人類は、もう一度原子力ではない方法で電気を起こすべきだという意見を共有するだろうーナ・・・。偶然にも新コロナウィルス感染が国内に蔓延したために、各地での慰霊祭は中止になりました。死者15,894人(宮城県9,541人、岩手県4,673人、福島県1,613人、茨城県24人、千葉県21人、東京都7人、栃木県4人、神奈川県4人、青森県3人、山形県2人、群馬県1人、北海道1人)、依然として行方不明者は2,562人。震災関連死を含めると死者は19,418人にのぼる未曾有の死者でした。この映画は慰霊祭映画と言ってもいい位ですーネ。

ドキュメント映像では原子炉内部の被害や福島県内の町を津波の濁流が押し流す風景はよく流されますが、原子炉の災害がメルトダウンまでの危機を迎えた時に、内閣の危機管理室の混乱や当時の総理大臣菅直人(佐野史郎)や東電本店幹部の狼狽ぶりは中々映像化されなかったですが、この危機の状況での混乱が映像化されることで、改めて原子力発電は停止すべきだ・・・と再認識しました。

3月に紹介する作品の一本目は、原子炉崩壊映画『Fukushima 50』(2019年公開、若松節朗監督、門田隆将著「死の淵を見た男」、前川洋一脚本)は、どんな知識人でも権威ある人でもこの危機の原子力事故の刻々変転する状況と終息方法に途方に暮れることを知らしめる教訓の映画でした。ということは、どんな機器マニュアルがあろうとも危機に準備しようとも原子力の事故と危機きは、簡単に回避できないということですーネ。だから、最早原子力発電は止めよう・・・という意見に一致するのだけれども、依然自民党原子力発電を次々と再稼働しています・・・???世論を原子力発電に引き込もうと、電気事業連合会石坂浩二を使って電気のメディアミックスが妥当の手段のようにTV宣伝を頻繁に流していますーネ。