長渕剛は、果たして何のテーマ、どんなの映画を描きたくて『太陽の家』を制作したのかな…と、映画を見乍らチョットした違和感と不思議な疑問を持ちました。

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1月に紹介する邦画は、一匹狼のヤクザを主役とした長渕剛主演のドラマ『とんぼ』(1988年、柳井満プロデューサー、黒土三男脚本)、『英二』(1999年、川上一夫プロデュース、黒土三男監督&脚本)以来久々の、長渕剛主演の映画『太陽の家』(2019年公開、権野元監督、江良至脚本)でした。

今回のドラマは、やくざではなくて大工の棟梁・川崎信吾(長渕剛)が主役で、妻役に飯島直子、娘役に山口まゆが家族として出演しています。どうやら娘も、お兄ちゃん・高史(瑛太)も、里子らしい。

ある日、建築現場の棟梁の前に現れたのが女手一人で幼い小学生の龍生(潤浩)を育てている保険会社の営業役で、シングルマザー・池田芽衣(広末涼子)でした。父親を知らずに育った気弱な龍生に妙な愛情が湧き、父親役として逞しい心を育てようと面倒を見るようになる。

元々ヤクザ役の演技は、結構、演技というよりも彼の「地」の素顔で演技してた気がします。大工の棟梁役もまた地で演戯していた気がします。がどうも、大げさな身振りと押しつけがましい台詞が逆に鼻につきました。長渕剛は、果たして何のテーマ、どんなの映画を描きたくて『太陽の家』を制作したのかな…と、映画を見乍らチョットした違和感と不思議な疑問を持ちました。

九州の大分に«太陽の家»という障害者が働く施設があるらしいですが、まさか長渕が関係しているのかな…???

GYAOの無料動画サイト「Dlife」でつい先日まで『とんぼ』4回を放映していました。私は懐かしく見てました、特に若い時の秋吉久美子が初々しく出演していたので楽しみました。そんな訳で、新しい映画を楽しみにしていたのですが、やや肩透かしにあった作品でした。