どうもこの映画を見乍ら私は率直に行って、臭い台詞ばかりの、旧い犯罪映画の、歯の浮くような田舎芝居だな…と感じてしまいました。

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ジョン・ウー監督チャン・ハンユー福山雅治演じるマンハント ・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの?
これ以前に掲載した昨年の記事下記サイトにアクセスして読んでください。


2月1本目のアップは、売れっ子作家・西村寿行の小説を高倉健主演で映画化された『君よ憤怒の河を渉れ』(1976年公開、佐藤純彌監督)をジョン・ウー監督が、リメイクしたアクション&ハードボイルド映画『マンハント /MANHUNT』(2017年、ジョン・ウー監督)でした。この作品の来歴には、更にやや深い意味と歴史があった。1979年に文化大革命後に『追捕』という題名で文革後の初外国映画てあった。40年前に、無実の罪で連行される青年の姿が、毛沢東死後の文革後の中国政府に不当拘束不当逮捕された、理不尽な政策に不満を持った中国人の共感を呼び、中国での公開は観客動員数が8億人に達する一大ブームを巻き起こした作品であった。私は中国版映画『追捕』を鑑賞したいと思ったのですが、監督や俳優その他に関しての資料もDVDも見つかりませんでした。
強盗傷害容疑の逃亡者として東京地方検察庁刑事部検事役・杜丘冬人を高倉健が演じたが、リメイク版「マンハント」では、逃亡する容疑者は、製薬会社の顧問弁護士で国際弁護士のドゥ・チウ役にチャン・ハンユーが…、それを執拗に追いかける、かつて原田芳雄が演じた孤独な敏腕刑事役・矢村を福山雅治が演じる。
どうもこの映画を見乍ら私は率直に行って、臭い台詞ばかりー、昭和の犯罪映画ー、歯の浮くような田舎芝居だな…と感じてしまいました。今時、高倉健主演の『君よ憤怒の河を渉れ』リメイク版を上映する意義があるのかな…と、私は些か鼻白みました。私は自分自身の直感を確認する為に、レンタルのDVDを懐かしくもう一度見ました。が、チャン・ハンユーと福山雅治が主演の『マンハント /MANHUNT』は、『君よ憤怒の河を渉れ』の高倉健の放っていた凄みと華、原田芳雄の持っていたデカらしい渋みと執拗性のこもった演技力と迫力が、2人にはないな…、旧作のオーラと人気を越えてないな…と感じました。
 
確かに製薬会社が、アンダーグラウンド合成麻薬を開発して、スーパーマンのような殺人的肉体能力を見につける結末は少し違うのだが、そんなストーリが果たして中国の今の時代性をもっているのだろうかな…???中国で文革当時盛大な拍手で『君よ憤怒の河を渉れ』が迎い入れられたのは、政府による不条理な逮捕に対して、毛沢東死後の新しい政治指導者と政治体制に抗議する意味があった筈です。ジョン・ウー監督はハリウッドで映画に夢中になっている内に、依然不寛容で思想の自由さえ許されない中国の若者達の無念と憤怒を忘れてしまったのだろうかーネ…!!!とても『レッドクリフ赤壁の戦いでヒーロー劉備孫権の連合軍が、強大な権力を持っていた曹操の軍を破った戦いを描いた正義の戦いを現代的にアレンジした監督だからこそ、私たちは中国と監督に拍手を送り、感動したはずですーネ。
 

この作品の唯一の収穫と愉悦は、最近とんと見なくなり、彼女はもう女優を引退して結婚でもしたのだろうか…と心配していたが、清楚な女優・桜田ななみが矢村刑事の相棒・新米女刑事の百田里香役で出演していたことです。『最後の忠臣蔵』(杉田成道監督、2010年)で大石内蔵助の隠し子「可音」 役で、神々しく初々しい演技を見せて以来、鮮烈な印象を私に残していた彼女の顔が見れたことが嬉しかったです。彼女はもう25歳か、10代のあの頃の幼さと初々しさはすっかり消えていましたが、ただ神々しい純白さだけは残っていました。できたらもっと演技に磨きをかけてくれる監督に巡り合って、映画ファンの印象にいつまでも残る名作の主役としスクリーンに出演してほしいですーネ。名監督と出会って名作に出演しないと女優として大成しないーよな。私は平成の吉永小百合だと思っていますので、女優として頑張ってください…!!!


尚、ここでは邦画しかコメントしてませんが、私の洋画のブログも読みたい人は下記アメーバブログを閲覧ください。