以前より平和映画に積極的に顔を出していた彼女ですが、決して「世界平和」発言は世間知らずのバカな小娘の発言ではありませんーネ…!!!綾瀬はるかがナレーターとして参加した映画『いしぶみ』を見てください。

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武内英樹監督綾瀬はるか坂口健太郎演じる今夜、ロマンス劇場で・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの?
以前に掲載した昨年の記事は下記サイトにアクセスして読んでください。

今回取り上げる作品は、撮影会社の映画監督を志望する青年で、今は雑用ばかりの助監督の健司(坂口健太郎)は、旧い街の旧い映画館「ロマンス劇場」に通い詰めて、もう廃版になった古いフィルムを誰もいない薄汚れた映画館のスクリーンに投影して、そこに映されたスクリーンの中のモノクロのお姫さま・美雪(綾瀬はるか)に恋い焦がれていた。雷の鳴り響く深夜に、テレビの普及によって、最早映画が娯楽の頂点から時代に取り残された映画館で、美雪がモノクロのスクリーンの向こうの世界から抜け出して、健司の目の前の現実の世界に現れた…というお伽話のような『今夜、ロマンス劇場で 』(2018年、武内英樹監督、宇山佳佑脚本)でした。
 
この作品を見乍ら私は、時代に取り残された映画館を舞台にした作品、洋画では往年の名作『ニュー・シネマ・パラダイス/NUOVO CINEMA PARADISO/CINEMA PARADISO 』(1989年公開、ジュゼッペ・トルナトーレ監督&脚本)を、邦画では加瀬亮宮沢りえが主演する、旧い映画館「オリヲン座」を引き継いで経営するという傑作『オリヲン座からの招待状』(2007年公開、三枝健起監督、浅田次郎原作)をまず初めに思い浮かべました。日本では、映画が娯楽の頂点であった時代がありました。それが、テレビの出現と共に、茶の間で簡単に映像が楽しめるようになり、「3Ⅽ」が出現した高度経済成長のはじまりで、欲望の経済が日本で膨張した時でもありました。1964年の東京オリンピック開催時には、白黒テレビからカラーTVが爆発的に売れ、茶の間で競技を観戦したテレビ時代の始まりでもあり、戦後の経済的繁栄を支えました。『オリヲン座からの招待状』も『今夜、ロマンス劇場で 』も、テレビ時代の始まりと共に映画が娯楽の座から消えてゆく時代を社会背景にしていました。

綾瀬はるかの『今夜、ロマンス劇場で 』は、いかにもアイドルの華やかで、夢のあるファンタスティックな映画でした。でもね、綾瀬はるかはドラマの中で夢を与えるだけの女優ではないですね。この映画の初日舞台挨拶で、「実現させたい夢」の質問に綾瀬は「オリンピックも開催中ですし…世界平和です…みなさんがいつも笑顔で健やかに過ごせる、そんな世の中がいいです」と挨拶したそうです。それに対して、彼女の「世界平和」発言を、彼女の天然キャラ発言であるかのようにオリコン毎日新聞が恰もそれをバカにしたそうです。昨年10月に、私は終活的社会見学の一つとして、広島の原爆記念館に初めて行ったのですが、ガイド役のボランティアの叔母さんが、綾瀬はるかさんの家は私の住んでいた隣町にあったのですーよ…と、誇らしげに語っていました。被爆何世かが女優として活躍しているのは、広島の被曝者にとっては自慢の存在です。以前より戦争反対の平和番組に積極的に顔を出していた彼女ですが、決して「世界平和」発言は世間知らずのバカな発言ではありませんーネ…!!!私は以前、是枝裕和監督と綾瀬はるかがナレーターとして参加したドキュメンタリー映画いしぶみ』を見ました。1969年に広島テレビが制作した原爆ドキュメンタリー「碑」、この時のナレータは広島出身の杉村春子さんでした…を映画化した作品でした。是非平和への彼女の真面目で真摯な「希望」を見てほしいな。

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