もしも劇団PEACEが盗作騒動でマスコミに売るよりも、この映画の脚本を基に使って書き替えて、ゲラゲラ笑えるコメディー的要素を盛り込んだ舞台として上演するーナ!!!

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上田慎一郎監督、無名の新人監督と俳優たち12人のセミプロたちが制作したカメラを止めるな!・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの?

携帯も電波の届かない人里離れ陸軍の山奥の廃墟、元日本軍の死人を生き返す人体実験場だったという山奥の施設で、自主製作の映画撮影クルーがゾンビ映画の撮影中という設定で映画は始まる…。しかもゾンビに今まさにフラフラと両手を前に突き出して襲いかかるゾンビの青年と、壁へと追い詰めるられ叫び声をあげるその恋人の緊迫した瞬間を撮影していた。がしかし、ゾンビに襲われる女性の迫真の恐怖の演技を求める監督からなかなか「OK」のサインが出ない、ダメ出しの連続でいた。再三再四のワンシーンの取り直しでテイク数42を数える。とうとう辟易したスタッフに監督の妻から「休憩」の声がかかりる…。が、その時、突然本物のゾンビが登場して襲撃を受けるというストーリでした。「これはなんだ」と、ゾンビに次ぎ次と襲われる俳優たちの姿に大興奮した監督は、今、目前に起こっている逃げ惑うスタッフと、ゾンビに斧で逆襲する撮影スタッフのテンヤワンヤの現場を撮ろうと、カメラを回し続ける監督たち・・・までが冒頭の数十分のゾンビ映画でした…。

余りに喧しいTVでの映画宣伝や映画好きの好評に対して、先入観に惑わされずに自分の眼で鑑賞しました。2本目は、東京都品川区五反田にある作品制作を中心に実践的な授業をしている監督&俳優養成スクール「ENBUゼミナール」が製作する「シネマプロジェクト」第7弾作品『カメラを止めるな!』(2018年、上田慎一郎監督&脚本&編集)でした。初め新宿池袋の2館で単独公開を開始した作品でしたが、マアいわば養成所の無名の新人監督と俳優たち12人のセミプロたちの映画が評判を呼び、今では私が見た横浜の映画館他、都内だけでもあちこちで公開上映され、ほぼ満席の人気です…。この作品のミソは、映画そのものが2重構造になっていて、冒頭のゾンビ映画の数十分と、その後の、撮影クルーのてんやわんやの撮影裏話に相当するドタバタ現場とゾンビ映画の楽屋裏が映画の続編で始まります。ゾンビ映画の企画はTV局の持ち込み企画で、生放送で取り直し撮影中止のないカメラ廻りっぱなしの「take one」というムチャナな放送でした…。俳優の遅刻欠員、酒で溺酔してべろべろによろめく俳優、脚本にない俳優の演技とセリフ、ナニモカモガぶっつけ本番の撮影現場が、この映画が笑いを誘うのかも知れません。この映画の面白さなのかもしれません。ただーネ、この作品を面白かったという人は、イイ作品だ…という先入観によるハロー効果ではないのかな???か或は、あまり映画を見たことのない人ではなかろうカナ…!!!恐らく、舞台の演出ならば恐らくピッタリのストーリだろうな。いやや、元々の舞台脚本に、その舞台裏のドタバタをプラスして映画化したと言ってもいいのかな…。

「芸術」と言うよりも表現手段として映像が国際的に高く認められている現代です。日本国内には俳優や映画監督や脚本家を目指して養成する映画学校がたくさんあります。彼らの制作した映画が、これまでもたくさん劇場公開されて高い評価と好評を呼びました。実は私も映画の脚本家になりたい映画好きなのです…が、それを承知で観賞して評価しました。「日本映画大学」「東放学園」「東京ビジュアルアーツ」「東京工学院」等々たくさんありますーネ。私の娘もこの中の一校を卒業しています。でもなんか短期のアルバイトを転々としているようです。是非、映像表現を映画に求める若者たちに名作を創作して功成り名を遂げてほしいですーネ!!!私は川崎市麻生区にある今村昌平が開校した映画学校を知っていますが、セミプロたちが制作した作品という先入観で見た私なのですが、私の評価としては、申し訳ないが吉本新喜劇の出演するドタバタ映画としか見れませんでした…!!!もしもこれがホラーでなく、徹底して笑いを誘うコメディー作品ならば、もっともっとばかばかしいシーンがあってもいいな…と感じました。

私の映画への視点は、昨日と今日の現実と、歴史の悲劇と、未来の希望を映す鏡です…という所からいつも鑑賞しています。低予算で短期間の撮影とはいえ、もしも私ならば、日本陸軍のゾンビ実験のシーンを挿入すべきだと思いました。ゾンビ映画の歴史は長く古いデス。私自身は、死者復活の土地伝説を元にしたS・キングのホラー映画『ペットセメタリー』が大好きな一人です。生き物への愛情がこの作品にはありました。まあネ、『バイオハザード/Resident Evil 』から始まるゾンビ映画も嫌いではないです。が少なくても、「バイオハザート」(2002年公開、ポール・W・S・アンダーソン監督)シリーズには、子供の不治の病気を治す為に開発した新薬によって死者の肉体が甦るーという親心の動機と、それを軍事兵器に応用するという製薬会社の野望と奸計があった。どうせゾンビ映画を作るならば、テレビ局の無謀な企画をもっと茶化してほしかったです。だから、ゾンビ登場の歴史経緯のシーンが欲しかったですーネ。

劇団PEACEの『GHOST IN THE BOX!』の観賞から着想を得てこの作品のヒントとなり、脚本を書いたようですが、そもそもこれまで映画の中でこんな2重構造の作品って無かったかな???この映画は、逆説的にいえば舞台で一部が上演され、その内幕と舞台裏を2部に暗転させる舞台表現の方が、より楽しめたかもしれませんーネ。私は劇団の舞台の盗作疑惑よりも、過去の映画作品にこの2重構造の演出か出がなかったかな…の方が気になりました。もしも劇団PEACEが盗作騒動でマスコミに売るよりも、この映画の脚本を基に使って書き替えて、ゲラゲラ笑えるコメディー的要素を盛り込んだ舞台として上演するーナ!!!