たかが恋愛だよー、されど女はその恋愛に一生をかけて一瞬に燃えるものだ…。その中には、結婚して子どもを生んで温かい家を作る…そこに原始より連綿と続く聖なる女性「性」があるのかな。

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4月に紹介する邦画は、28歳のOL山田テルコ(岸井ゆきの)と合コンで偶然出会った出版社の編集者のイケメン守(成田凌)に一目ぼれ、ぞっこん惚れてしまったテルコに対して、恋愛感情など毛ほどなく、まして将来結婚などの意志もなかったマモルの、男女のすれ違いの恋愛関係関係を描いた『愛がなんだ』(2019公開、今泉力哉監督 角田光代原作、澤井香織脚本)でした。「ヤリタクナッチャタ」と、時々あった時もベットに誘うセックスフレンド程度の男と、マモルとのデートの連絡を一日中今か今かと待って仕事も手につかないテルコの、片思い熱愛と破綻と、もう一人、マモルの飲み友達で予備校の事務と言うすみれ(江口のりこ)が絡んだチョット不思議な恋愛ストーリでした。

地縁血縁が村落共同体から消えた近代現代社会で、地域の人間関係も勿論男女の出会いも繋がりも希薄になった今、男と女が出逢うチャンスは昨今ネットで全くの未知数の男女が街角で出会い、男女関係を発展させていくのが今流のようですーネ。時々地方出身の結婚エピソードで、田舎に帰った時にクラス会で再会したとか、幼稚園小学校からの同級生同士が偶然顔を合わせてお互いが未だ未婚だったので、結婚に発展した…とかよく聞きますーネ。ただーネ、出会い系サイトは、旧い時代の私など危険だナ…と思ってしまいます。神奈川県座間市で自殺願望の若い女の子がネットで誘われ、殺人鬼の餌食となってアパートの一室で 男女9人がバラバラに切断された遺体が見つかっ2017年の衝撃の事件は記憶に新しいです。その他、何軒も繰り返し見ず知らずの男女がネットで知り合い、若い女性が殺される事件が頻繁にありました。怖いですーネ!!!まあね、合コンで知りあって交際を始めるなんて、健全で安全かも知れないーナ。

良くアメリカのドラマなんか見ると、新聞を広げて失業者が仕事を探している求人欄を見ます。リクルート雑誌などが氾濫しているのだから、結婚相談所の様な調査をして男女の交際欄を掲載する、«出会い系雑誌»があってもいいよーナ。或は、「命の電話」と言うのがあるんだから、スマホを使い«男女の交際電話»と言うのもあっていいよーナ。そんなバカなアイデアが、私は浮んでしまいました。日本の出生率を上げる唯一の方策ではないですかーネ。ひょっとしたら、売春に繋がるとか何とかで、警察当局から早速ブレーキがかかりそうですーネ。

原作が『八日目の蝉』『紙の月』など映画の原作にもなっている直木賞作家・角田光代の恋愛小説を映画化したものです。映画化し易い作品なのかな ???脚本家がどれほど原作を咀嚼し深読みしているかは、私自身も原作を読んでいないので良く分からないです。が、映画を見た限りでは、たかが恋愛、恋愛が何だー、されど女はその恋愛に一生をかけて一瞬に燃えるものだ…という女の恋愛観が込められているのか…ナ。その中には、結婚して子どもを生んで温かい家庭を作る…と言う女性「性」願望、原始より連綿と続く聖なる女性「性」を描いているのかも知れないですーヨ。男の原初的な願望は・・・何かな???王となり君臨する、一国一城の主、小さな会社の社長かな。