もっともっとドキュメンタリー性を盛り込んでもよかったのではなかったか。私も広島の原爆資料館へ見学に行った経験があるので、原爆ドームよりも原爆記念館の中の展示映像も流したいよーナ。

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5月に紹介する1本目の映画は、松元ヒロが20年以上も演じていた憲法を擬人化した一人舞台劇「憲法くん」(松元ヒロ製作、馬奈木厳太郎プロデューサー)をベースに、映画では渡辺美佐子を主役に広島で爆死した集団疎開の少年の思い出と共に«日本国憲法とは何か»かを問うドキュメンタリー映画誰がために憲法はあるか』(2019年4月17日公開、井上淳一監督)でした。

5月3日の憲法記念日の前日なので、関連した映画を見ました。私の直截な感想としては松元ヒロの舞台そのものを映画化してほしかったな、プラス渡辺美佐子と、原爆朗読劇の女優たち、高田敏江、寺田路恵、大原ますみ、岩本多代などがコメントに登場させる構成で見たかったです…。感想としては、もっともっとドキュメンタリー性を盛り込んでもよかったのではなかったか。私も広島の原爆資料館へ見学に行ったので、原爆ドームよりもあの慰霊碑近くの原爆記念館の中の展示映像も流したいよーナ。憲法の前文を詠みあげるシーンは、良かったです。改めて憲法の前文を噛みしめて聞きました。いい言葉が満載です…。

私としては、1945年8月6日に原爆が投下され、学徒疎開していた旧制広島県立広島第二中学校1年生321名全員が死亡する生々しい歴史をドキュメンタリー風にまとめ、広島出身の綾瀬はるかが朗読を担当していた映画『いしぶみ』(2016年公開、是枝裕和監督)の印象が強かったので、この作品に準ずる生々しい映像を想像していたのですが、やや期待外れでした。渡辺美佐子の小学校時の同級生の記憶も、この中の一人でした。もともとこの映画も、1969年に広島テレビが制作したドキュメンタリー番組が元になっていて、やはり広島出身の杉村春子語り部で放送されたものでした。是非この作品もDVDで見てください、私は『誰がために憲法はあるか』よりもこの作品を推薦したいです。

久々に横浜のジャック&ベティでこの作品を鑑賞しました。と言うのも他館に余り見たいと思う作品が上映されなかったので…。序に『希望の灯り』( 2019年4月5日公開、トーマス・ステューバー監督)も観たのですが、この作品もやや期待外れの作品でした。ナンカ何を映像化したいのかな?…という映画のテーマがぼんやりとしていて、見乍ら苛立ちました。