最後のどんでん返しで、事故にあった時山望と森田輝の関係は吃驚しました。宗方に嫉妬した森田が彼を罠に嵌めた意図的な事故であった・・・という。

イメージ 1























大手ゼネコン・鹿島建設勤務の宗方秀一(中山麻聖)は、副社長の娘・白河早苗(小林涼子)との結婚も数日前に控え、公私共にハッピーな人生を歩き始めたところでした。遅刻した大学時代からの友人森田輝(石田法嗣)を助手席に乗せて、細い裏道を急いで結婚式の打ち合わせに向かったが、丁度喫茶店「スマイル」の前で1人の若い女性・時山望を轢き、自失狼狽の末に現場から逃げ去ってしまった。3本目は、ひき逃げ犯のエリート社員宗方とその結婚相手白河の二人を中心に、卑劣なひき逃げ交通事故の映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』(2019年公開、水谷豊監督&脚本)でした。

この映画も、2000年から始まったTVドラマや数本の映画でもよく知られた『相棒』シリーズの杉浦右京役の水谷豊の、いつものワンパターンの刑事ものの延長かなーと想像しましたが、シリズのベテランディレクター和泉聖治と脚本家輿水泰弘の名前はなかったです。「相棒」から脱皮した事件もの刑事もので安心しました。寧ろ、映画を始めから終わりまで見終わて、水谷豊の映画製作の巧みさと才能に感嘆しました。ストーリも『相棒』の上書き内容でもなかったです。ただ、宗方秀一と森田輝のひき逃げ犯の捜査を開始するしている刑事の柳公三郎(岸部一徳)には、やや「相棒」の影を想像したか…ナ。

昨今の交通事故を見ると、高齢化社会での高齢者の運転能力の低下に伴う偶発的事故と、公道上で走る狂気と言われる「自動車」を人と車が安全に共存するするためには、人間の認識力の限界を最早超えているのではないかーナ、と思いました。車が公道上を安全に運転するためには、高機能なセンサーと高度な無人操縦技術が必要であるーという戒めなのかーネ。でも、映画のテーマとしては、運転者より寧ろ、社会生活の中に生まれ潜む「社会病理者」の存在なのかな・・・。

結局、この映画は何を描きたかったのかな・・・???一人娘を交通事故で亡くした父親の悲しみ-カナ?昨今多い歩行者を巻き込んだ痛ましい交通事故被害者の悲しみと家族の無念なのーかナ??。どちらでもないな。私は、唯一無二の親友だと思っていた森田の暗く歪んだコンプレックスと嫉妬と感じました。犯罪は常にいつも大なり小なり犯罪者に潜む「社会病理」が絡んでいるのですが、そこに焦点が当たっている作品だと感じました。

映画の途中から、この映画の結びは如何のように完結するのかな・・・と、私はいろいろ想像していましたが、神戸・六甲山の様な眺望の良い高台のレストランで、時山千都子と白河早苗の二人がお茶を飲みながら、お互いが慰め合うゆったりとしたシーンで終わりました。予想外の急な結末、でも穏やかで静かなラストシーンだなーと感心しました。いかにも水谷豊らしい穏やかな構成だな…と私は思いました。ただ、早苗の事故死に執着する父親の執念からすれば、宗方と森田の裁判風景で終わってもいいのかな―とも感じました。

最後のどんでん返しで、事故にあった時山光央(水谷豊)と千都子(檀ふみ)夫妻の娘と森田輝の関係は吃驚しました。宗方に嫉妬した森田が嫉妬と羨望のために彼を嵌めた事故であった・・・ということが分かった。どうやら時田夫妻はこの作品では脇役に徹しているようです。水谷豊自身も映画ではストーリを盛り上げる脇役に徹しているようでした。それがまた私には新鮮でした。結局、この映画は何を描きたかったのかな・・・???一人娘を交通事故で亡くした父親の悲しみ-カナ?昨今多い歩行者を巻き込んだ痛ましい交通事故被害者の悲しみと家族の無念なのーかナ??。どちらでもないな。私は、唯一無二の親友だと思っていた森田の暗く歪んだコンプレックスと嫉妬と感じました。

★★洋画についてはライブドアの下記アドレスで新しい公開作品を掲載しています。http://livedoor.blogcms.jp/blog/cinemalive/article/edit?id=8299116
 ★★尚、facebookにも見逃しがちな生活ニュースとコメントを下記サイト載せています。一読ください。
 
是非、コメントを一言お寄せください。必ずご返事させていただきます。尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正
をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…)