拳銃そのものが大学生・西川の殺人衝動を誘発するストーリ設定ですが、「拳銃」そのものにそんな悪魔的な魅力があるのかな…。私自体はこんな西川の異常心理に納得できなかったです。

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武正晴監督村上虹郎広瀬アリス演じる・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの?

大学生の西川トオル(村上虹郎)は、墨田川の河原で偶然暴力団の死体を発見、その死体の傍にあった銃を密かに隠し、愛玩のように、磨いていた。4本目は、その拳銃を次第に持ち歩き、何かを打ちたい、引き金を引きたい、人を殺してみたい…と拳銃に憑りつかれて、狂気を孕んでくるサイコ映画』(2018年、武正晴監督、中村文則原作2002年刊行『』)でした。

拳銃そのものが大学生・西川の殺人衝動を誘発するストーリ設定ですが、「拳銃」そのものにそんな悪魔的な魅力があるのかな…。私自体はこんな西川の異常心理に納得できなかったです。ストーリの中には、西川の異常心理を育んだ家庭環境が、父親に捨てられ養護施設で育ったという幼児環境が理由づけられています。が、そうなのかな…???

アメリカの刑事事件の科学捜査ドラマ『CSI』を見ている私には、この10年以上前に書かれた芥川賞作家のサイコドラマでの警察捜査のテンポが極端に遅く、刑事の捜査も幼稚で、一時代昔の生ぬるく非科学的な事件捜査に見えました。いくら何でも今の警察捜査や鑑識はこんなものではないでしょうーネ。

でも、映画その物は出来栄えは面白かったです。それでもナンカ不満が残った作品でした。