#邦画

広島呉にある大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)には、可能な限り詳細に再現しました10分の1の戦艦「大和」の縮小模型が展示されているようです。映画の後で私は呉へ行きたくなりました。

日本帝国海軍の上層部の平山忠道造船中将(田中泯)は世界に威厳を示すための巨大戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の山本五十六(舘ひろし)は今後の海戦には対航空機戦闘を考えた航空母艦の方が必要だと主張する。進言を無視する軍上層部の動きに危険…

私たちは、TVドラマに慣れ過ぎているので、起承転結のストーリに沿った淡白な演技と説明的なセリフがないと、物足りなくなっています。この『Diner ダイナー 』は私の理解を拒絶する作品でした。

7月の1本目は、以前は殺し屋だった天才シェフのボンベロ(藤原竜也)とウェイトレスのオオバカナコ二(玉城ティナ)と殺し屋専用のレストラン「ダイナー」が舞台となった『Diner ダイナー 』(2019年公開、蜷川実花監督、平山夢明原作、河合孝典の漫画『DINER…

私の見た限りでは煙害に対して企業が農民のために巨額なお金を投じた美談のようにも思え、物足りない作品でした。

6月に紹介する4本目の邦画は、日立鉱山が吐き出す亜硫酸ガスによる煙害によって、山林が枯れ、田畑の農作物も枯れる甚大な被害を受けた近隣農民の反対運動に対して、入四間村の郷氏・関根三郎たちと、日立鉱山職員・加屋淳平たちの奔走によって、解決策とし…

主役の岡田准一にしてはやや滑稽な3枚目のような殺し屋を演じるアクション&ハードボイルドな映画でした。

裏社会で「ファブル」と恐れられる天才的な殺し屋(岡田准一)が、彼の育ての親・ボス(佐藤浩市)から殺し屋稼業を1年間休み、大阪で地味な生活を送れーと命じられる。ボスの真意は、殺し屋から足を洗わせ、カタギにさせてやりたいという温情からでした。そこで…

私は新しい野球の傑作映画が増えたなーと思いました。まして、高校野球のマウンドを踏んだ人にはたまらなく泣ける映画ではないでしょうか。

6月に紹介する邦画2本目は、厳しい指導から赤鬼先生の異名を持つ小渕隆(堤真一)が主人公…、城南工業野球部の監督を務めた国語の先生が、甲子園出場目前まで野球部を指導するが、惜しくも甲子園出場の強豪校・青陵高校に敗れた甲子園球児の汗と涙の試合のス…

町田くんの存在は、人間の片隅に善を培養する「希望」を残すー「善なるもの」の心の可能性残すメルヘンだろうかーナ。

運動が不得意で、学校の勉強が苦手で、教室の人気者でも皆のヒーローでない、いつも目も目立たない鈍重なメガネ高校生の少年が主人公です。しかし、困っている人を見るとそのまま見過せない優しい性格の町田くん(細田佳央太)を主人公とするメチャ青春ドラマ…

私は映画を見る時にいつもこの映像で「何を?」を表現したいのか・・・、この作品の主張は「何なのか?」、それはこの映像の「何処に?」あるのか・・・と問いかけます。私はこの作品に答えがまだ出ません。

映画のストーリは、バララン~と津軽三味線の様な音色と共に映像が展開される時代劇です。幼児より父・無二斎より剣術を鍛えられて、額から血を流しながら勝つことに異常な執着を持ちながら木刀を握る新免武蔵(細田善彦)の姿から、代々より足利将軍家の剣術…

私も映画の父・東昇平のように70歳に近くなりまして、この映画を見終わった後で老いて「死」がだんだん近づき、脳梗塞や心筋梗塞の病気で倒れ、痴呆症で自分が判らなくなった末に死ぬのが怖くなりました。

6月の1本目に紹介する邦画は、認知症の影響で徐々に記憶を失っていく70歳の父・東昇平(山崎努)と、彼と向き合う家族…、厳格な学校の校長をしていた夫と共に連れ添ってきた妻・東曜子(松原智恵子)と、夫・蒲田享と共にアメリカ生活している長女の麻里(竹内結…

私にはこの作品が何時日本が戦争状態になってもおかしくない政治的可能性を描いた作品というよりも、日本の「自衛隊」と軍隊の必要性を手放しに賛美した映画に見えました。

5月の邦画の4本目は、今の日本の武力衝突の可能性をシリアルに描き、自衛隊の「軍事衝突」を生々しく取り上げた戦争映画『空母いぶき』(2019年公開、若松節朗監督、かわぐちかいじ原作小学館〈ビッグコミックス〉掲載、伊藤和典&長谷川康夫脚本)でした…

何もTVドラマでたくさん見てるのだから、映画なんて見なくても・・・と私も思っていたのですが、深夜TV放送で『スポーツ編』や『SPドラマ・運勢編』を見て、映画も観たくなりました。

何もTVドラマでたくさん見てるのだから、わざわざ映画館でなんて見なくても・・・と私も思っていたのですが、深夜TV放送で『スポーツ編』や『SPドラマ・運勢編』を見て、もっと別のストーリを見たくんなってしまいました。それにしても、ダー子役の長澤まさみの…

原作はベストセラー作家の佐伯泰英氏で、ストーリも面白いです。監督も時代劇の制作には慣れている本木克英監督、主役は売れっ子の俳優・松坂桃李の初体験の時代劇で、ぎこちなくはなかったです。

5月に紹介する作品は時代劇『居眠り磐音』(2019年公開、本木克英監督、原作、藤本有紀脚本)でした。ピエール滝が麻薬騒ぎで逮捕された時に、この映画にも出演していたので、東映は「麻雀放浪記2020年」をそのまま公開し、この作品は代役を立てて取り…

最後のどんでん返しで、事故にあった時山望と森田輝の関係は吃驚しました。宗方に嫉妬した森田が彼を罠に嵌めた意図的な事故であった・・・という。

大手ゼネコン・鹿島建設勤務の宗方秀一(中山麻聖)は、副社長の娘・白河早苗(小林涼子)との結婚も数日前に控え、公私共にハッピーな人生を歩き始めたところでした。遅刻した大学時代からの友人森田輝(石田法嗣)を助手席に乗せて、細い裏道を急いで結婚式の打…

葬場でサトシが母の遺骨を忌み箸で拾い、ハンカチに包み持ち帰り、それを歯で齧り食べようとする・・・のでした。私はこれだけの好奇心でこの映画を見ました…。

2月に紹介する邦画は、宮川サトシ(安田顕宮)の母・明子(倍賞美津子)の斎場での火葬、葬儀から映画は始まり、白血病で兄の骨髄移植で元気になったサトシが、母の癌を知り、死を看取る、それから、母が精子バンクに預けてあった精子で子供を授かり、真里(松下…

殿さまに忠誠を誓って仕え、藩に滅私奉公の精神で働くサムライに企業戦士の本質を見る、八角民夫が語る現代社会の企業本質論に、私は多分にサラリーマンの悲哀と共感を持ちました。

厚生労働省が毎月の勤労統計の不正が国会で騒がれています。が、昨今、統計やデータの隠蔽と偽装工作は国会でも官僚でも民間でも当たり前のようにまかり通っていますーネ。古い歴史を持つ品質と安全性が売り物の日本の一流大手製造メーカが、品質データや試…

これだけの脇役たちの顔ぶれを観ると、この映画の力の入れようは一目瞭然です…ネ。これだけ出演料の高い俳優陣が出演してて、駄作か傑作かは抜きにして話題にならない方がおかしい位ですーヨネ。

3件の殺人事件が起こり、殺人犯の残した謎の数字が次の犯行場所を予告するようで、更に4件目の殺人予告が分かった。複雑怪奇の数字の謎を解いた警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)はその現場を東京のとある高級ホテル«ホテル・コルテシア»と解明した…

拳銃そのものが大学生・西川の殺人衝動を誘発するストーリ設定ですが、「拳銃」そのものにそんな悪魔的な魅力があるのかな…。私自体はこんな西川の異常心理に納得できなかったです。

武正晴監督、村上虹郎と広瀬アリスが演じる「銃」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 大学生の西川トオル(村上虹郎)は、墨田川の河原で偶然暴力団の死体を発見、その死体の傍にあった銃を密かに隠し、愛玩の…

バラ色で幸福な平成の家庭に、夫がノボセるように演出している姿は、ある意味で私には現代日本の怖い家庭の不協和音のように見えました。

中島哲也監督、妻夫木聡と黒木華が演じる「来る」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 12月の1本目に紹介する映画は中島哲也監督のホラー作品の「来る」です。サラリーマンの田原秀樹(妻夫木聡)と妻の香奈(黒…

皆さん、この映画のここで泣かないと、恋人や夫から冷血漢と言われますーヨ!!!

堤幸彦監督、西島秀俊と篠原涼子が演じる「人魚の眠る家」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 11月の3作目をご案内します。つい先ほど映画館で鑑賞を終わって、胸の熱いうちに書いています。親の代からの…

携帯を使ったサイバーミステリーと、幼児の頃の母親からのネグレクトがトラウマになった異常犯罪者のサイコミステリーを結び付けた作品である。

中田秀夫監督、北川景子と田中圭が演じる「スマホを落としただけなのに」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 漸く11月公開の映画のコメントを掲載することができました。11月の1本目は、 派遣社員・稲葉…

大地の奥深く流れる生命の音…は、人体と意識の深層にミヤクミヤクと流れる食欲と性欲だろうか。

生野慈朗監督、鈴木京香小泉今日子沢尻エリカ前田敦子広瀬アス山田優壇蜜シャーロット・ケイト・フォックスが演じる「食べる女」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 今回アップする映画は、『食べる女』(20…

そう、禅問答のように映画から人間の「老病生死」とは何か…?という問いを投げかけるような樹木希林の枯れた演技の魔力でした。

大森立嗣監督、樹木希林、黒木華、多部未華子が演じる「日日是好日」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 10月の1本目は、母親の勧めで茶道教室へ通うことになった大学生・典子(黒木華)が従姉の美智子(多部未…

木村拓哉はTVドラマの「ヒーロ」のようにアウトローの検事かな???と邪推していたが、ナント今回の検察側検事の最上毅は拳銃で別荘の近くの林道に誘って闇討ちして埋める復讐殺人をした殺人犯でした・・・

原田眞人監督、二宮和也と、木村拓哉が検事役で演じ、吉高由里子が検察庁潜入ジャーナリスト役で出演する「検察側の罪人」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 8月の紹介映画は昨日公開された作品です。ある殺人事件の容疑者として浮上したが、既に…

今までピアノの調律師が主役の映画は初めてだろうと思います。ドキュメンタリー映画に『ピアノマニア』というのがあったか・・・

橋本光二郎監督、山崎賢人が主役を演じる音楽映画「羊と鋼の森」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 6月に紹介する映画の2本目は、高校の時にピアノの調律師・板鳥宗一郎(三浦友和)の調律の仕事で、板鳥の調律したピアノの音色に出会った外村直樹…

大手財閥の三菱系列の自動車会社と銀行が絡んだ「リコール隠し」を告発した現実の事故死だけあって、大変迫力がありました。

本木克英監督、長瀬智也が主役を演じるリコール隠しの犯罪映画「空飛ぶタイヤ」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? トラックの脱輪事故で主婦が亡くなり、整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)は、神奈川県警の刑事から執拗に追及…

「核家族化」、「無縁社会」の膨張を続ける現代の家族制度の虚無の難題を解決する家族制度が、昔ながらの大家族なのか?…と思いたくもなる作品ですーネ

山田洋次監督、橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣が演じるホームドラマ「妻よ薔薇のように」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? チョット迂遠になりますけれども、山田洋次 監督の古い作品『故郷』(1972 年)から映画コメントを始めます。瀬戸…

老画家・熊谷守一の自伝的映画には、芸術家の波乱万丈な生涯とシーンはなく、どちらか言うと淡々とした人間観察とユーモラスなスローライフが描かれていました。

沖田修一監督、山崎努と樹木希林が演じる老画家・熊谷守一の私小説的映画「モリのいる場所」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 久々の投稿になりますが、6月に紹介する第一作は老画家・熊谷守一(山崎努)を主人公に、その妻・秀子(樹木希林)を囲む家…

かつての「東映」のヤクザ路線の邦画文化を彷彿とさせる独特の、懐かしくも本格的なヤクザ映画でした。

白石和彌監督、役所広司、松坂桃李、江口洋介、真木よう子らが演じるヤクザ映画「孤狼の血」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 5月の邦画1本目は、昭和63年の広島の呉原を舞台に、アウトローの刑事役大上省吾、通称「ガミサン」に役所広司が…、その…