リメイク版ではあるが、邦画では、日本的な家族関係の絡みがあって、ホロリト涙ぐむ人情映画となっていました。

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最高の人生の見つけ方


自動車整備士エドワード・コール(ジャック・ニコルソン)と、金持ちのモーガン・フリーマン(カーター・チェンバーズ)の二人が、末期ガンで入院、余命6ヵ月と宣告されたのをきっかけに、死ぬ前に思い残した願望を実現しようと、冒険の旅に出る『最高の人生の見つけ方/THE BUCKET LIST』(2007年公開、ロブ・ライナー監督)があった。私もこのブログで特選映画にした感動の名作だった記憶があります。それ故に二番煎じのリメイク版の映画化か…と思って鑑賞が遅れました。3本目はこの作品のリメイク版棺桶映画『最高の人生の見つけ方』(2019年公開、犬童一心監督)でした。ただ原案は過去にあったのだが、男2人の代わりに女二人ー、主婦役の北原幸枝(吉永小百合)と億万長者のホテル経営者の剛田マ子(天海祐希)の2人が、病院で意気投合して人生最後の旅に出かける作品でした。幸枝の娘役に満島ひかり、彼女の夫に前川清が共演した。

「死」と言うのは、文化芸術の大きなテーマです。だから、犬童一心監督がリーメイク版で敢えて終末ガンを抱えて、やり残した無念の課題を余命短い日に終えてから死にたい…という映画を製作したかったとして何ら不思議はありません。が、ただリメイク版ではあるが、「死」を作品化した個人的な理由が何か?ありそうな気がします。それでも、邦画では、日本的な家族関係の絡みがあって、ホロリト涙ぐむ人情映画となっていました。誰か親兄弟とか、親友だとが身近な人間が末期ガンで無念の最後を迎えたのかな…と、どうしても憶測してしまいました。