葬場でサトシが母の遺骨を忌み箸で拾い、ハンカチに包み持ち帰り、それを歯で齧り食べようとする・・・のでした。私はこれだけの好奇心でこの映画を見ました…。

2月に紹介する邦画は、宮川サトシ(安田顕宮)の母・明子(倍賞美津子)の斎場での火葬、葬儀から映画は始まり、白血病で兄の骨髄移植で元気になったサトシが、母の癌を知り、死を看取る、それから、母が精子バンクに預けてあった精子で子供を授かり、真里(松下…

殿さまに忠誠を誓って仕え、藩に滅私奉公の精神で働くサムライに企業戦士の本質を見る、八角民夫が語る現代社会の企業本質論に、私は多分にサラリーマンの悲哀と共感を持ちました。

厚生労働省が毎月の勤労統計の不正が国会で騒がれています。が、昨今、統計やデータの隠蔽と偽装工作は国会でも官僚でも民間でも当たり前のようにまかり通っていますーネ。古い歴史を持つ品質と安全性が売り物の日本の一流大手製造メーカが、品質データや試…

これだけの脇役たちの顔ぶれを観ると、この映画の力の入れようは一目瞭然です…ネ。これだけ出演料の高い俳優陣が出演してて、駄作か傑作かは抜きにして話題にならない方がおかしい位ですーヨネ。

3件の殺人事件が起こり、殺人犯の残した謎の数字が次の犯行場所を予告するようで、更に4件目の殺人予告が分かった。複雑怪奇の数字の謎を解いた警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)はその現場を東京のとある高級ホテル«ホテル・コルテシア»と解明した…

人と人との温かい出会いがいかにもロードムービらしい映画でした。うーん、これは今まで私の見た「ナチズムとホロコースト」の映画とは一味違った作品でした。

新春に紹介する映画は、アルゼンチンのブエノスアイレスに暮らす88歳の仕立屋・アブラハムが主人公です。70年以上会っていないポーランド・マドリードに住む命の恩人に自分が仕立てたスーツを渡そうと旅立つロードムービ『家へ帰ろう』(2017年年、パブロ…

鹿野のムチャクチャな買い物に憤慨した美咲が「障害者ってーそんなに偉いのかよ…」と捨て台詞をはく本音に、高畑充希の演技力に大喝采を送ります。

前田哲監督、大泉洋と高畑充希と三浦春馬が演じる「こんな夜更けにバナナかよ/愛しき実話」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 12月下旬の1本をアップロードします。いよいよ年末です、これで映画も見納めで…

拳銃そのものが大学生・西川の殺人衝動を誘発するストーリ設定ですが、「拳銃」そのものにそんな悪魔的な魅力があるのかな…。私自体はこんな西川の異常心理に納得できなかったです。

武正晴監督、村上虹郎と広瀬アリスが演じる「銃」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 大学生の西川トオル(村上虹郎)は、墨田川の河原で偶然暴力団の死体を発見、その死体の傍にあった銃を密かに隠し、愛玩の…

バラ色で幸福な平成の家庭に、夫がノボセるように演出している姿は、ある意味で私には現代日本の怖い家庭の不協和音のように見えました。

中島哲也監督、妻夫木聡と黒木華が演じる「来る」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 12月の1本目に紹介する映画は中島哲也監督のホラー作品の「来る」です。サラリーマンの田原秀樹(妻夫木聡)と妻の香奈(黒…

250年続いた平和な幕藩体制にとって、「剣」とは何かを問う時代劇でした。平和を志向するな時代にとって人の命を奪う«武器»とは何か???

塚本晋也監督、池松壮亮と蒼井優が演じる「斬」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 12月の1本目の映画は塚本晋也監督の『斬』です。木村大作監督の時代劇『散り椿』に次ぐ、2018年に登場する時代劇の第二…

皆さん、この映画のここで泣かないと、恋人や夫から冷血漢と言われますーヨ!!!

堤幸彦監督、西島秀俊と篠原涼子が演じる「人魚の眠る家」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 11月の3作目をご案内します。つい先ほど映画館で鑑賞を終わって、胸の熱いうちに書いています。親の代からの…

本を廻る寧ろ古き良き時代のロマンを掻き立てる、以前TVドラマで放映していたので、何か懐かしい物語に再会したようでした。

三島有紀子監督、黒木華と野村周平が演じる「ビブリア古書堂の事件手帖」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 北鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」を舞台に、店主・篠川栞子(黒木華)と、祖母の遺品の本棚に…

携帯を使ったサイバーミステリーと、幼児の頃の母親からのネグレクトがトラウマになった異常犯罪者のサイコミステリーを結び付けた作品である。

中田秀夫監督、北川景子と田中圭が演じる「スマホを落としただけなのに」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 漸く11月公開の映画のコメントを掲載することができました。11月の1本目は、 派遣社員・稲葉…

大地の奥深く流れる生命の音…は、人体と意識の深層にミヤクミヤクと流れる食欲と性欲だろうか。

生野慈朗監督、鈴木京香小泉今日子沢尻エリカ前田敦子広瀬アス山田優壇蜜シャーロット・ケイト・フォックスが演じる「食べる女」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 今回アップする映画は、『食べる女』(20…

率直に言って、私はこの映画のテーマは「何なのか?」良く分かりません…。

佐向大監督、教誨師役の大杉漣が演じる「教誨師」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 今回取り上げる作品は、教誨師・佐伯(大杉漣)を主人公に、6人の死刑囚たちと刑務所内の密室の面会室のテーブルを挟んで、…

瓜生新兵衛役岡田准一の一刀流の流派が余りに流麗可憐で、現実離れのしたまるで舞踊のような剣さばきで、いくら「時代劇」とは言え嘘っぽく見えました…

木村大作監督、岡田准一麻生久美子が演じる「散り椿」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 藩内の一刀流平山道場で剣豪の四天王と言われた扇野藩の勘定方・瓜生新兵衛(岡田准一)が、商人から賂を受けていた藩…

そう、禅問答のように映画から人間の「老病生死」とは何か…?という問いを投げかけるような樹木希林の枯れた演技の魔力でした。

大森立嗣監督、樹木希林、黒木華、多部未華子が演じる「日日是好日」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 10月の1本目は、母親の勧めで茶道教室へ通うことになった大学生・典子(黒木華)が従姉の美智子(多部未…

ユダヤの王エロドにヨカナーンの首を所望するために7つのヴェールの踊りを踊るサロメの妖艶な姿を、累が見事に演じる土屋太鳳の舞踊に、私は魅せられました…。作品的には難解な映画でした。

佐藤祐市監督、土屋太鳳と芳根京子が演じる「累 -かさね-」・・・シネマ・コメンテータの流石埜魚水です。この映画をもう見た?まだ見ていないの? 9月の2本目は、唇を接触した相手と顔が入れ替わってしまう口紅を、伝説の名女優の母・淵透世〈フチスケヨ〉(…

『モテキ』で青年の恋心を描いた大根仁監督は、今度は何を描こうとしていたのかな…?久々に邦画の傑作を見ました、楽しませていただきました。

大根仁監督、篠原涼子(ギャル役・・・広瀬すず)、ともさかりえ(・・・田辺桃子)、小池栄子(・・・野田美桜)、渡辺直美(・・・富田望生)、坂谷由香(・・・山本舞香)池田エライザたちが1990年代のコギャル風俗を演じる「サニー 永遠の仲間たち」・・・この映画をも…

木村拓哉はTVドラマの「ヒーロ」のようにアウトローの検事かな???と邪推していたが、ナント今回の検察側検事の最上毅は拳銃で別荘の近くの林道に誘って闇討ちして埋める復讐殺人をした殺人犯でした・・・

原田眞人監督、二宮和也と、木村拓哉が検事役で演じ、吉高由里子が検察庁潜入ジャーナリスト役で出演する「検察側の罪人」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 8月の紹介映画は昨日公開された作品です。ある殺人事件の容疑者として浮上したが、既に…

もしも劇団PEACEが盗作騒動でマスコミに売るよりも、この映画の脚本を基に使って書き替えて、ゲラゲラ笑えるコメディー的要素を盛り込んだ舞台として上演するーナ!!!

上田慎一郎監督、無名の新人監督と俳優たち12人のセミプロたちが制作した「カメラを止めるな!」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 携帯も電波の届かない人里離れ陸軍の山奥の廃墟、元日本軍の死人を生き返す人体実験場だったという山奥の施設で、…

救急搬送・救急救命など救急医学の重要性とERの体制整備が、日本では遅れている、この人気TVドラマも日本の救急医療の現状をリアルに描いてます。

7月2本目に紹介する作品は、今現在も再放送が頻繁に放映中のTVドラマの映画化『劇場版コード・ブルー/ドクターヘリ緊急救』(2018年、西浦正記監督、安達奈緒子脚本)でした。いつもの救急救命のメンバー、藍沢耕作役の山下智久、白石恵役の新垣結衣、緋山…

在日朝鮮人の戦後日本の慟哭の映画『焼肉ドラゴン』です。

鄭義信監督、父親の龍吉と母親の英順と、一人息子時生と3人の娘たち、真木よう子、井上真央、桜庭ななみが演じる在日朝鮮人の映画「焼肉ドラゴン」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 7月の邦画1本目は、1970年代の日本、在日朝鮮人の集落、大阪国…

今までピアノの調律師が主役の映画は初めてだろうと思います。ドキュメンタリー映画に『ピアノマニア』というのがあったか・・・

橋本光二郎監督、山崎賢人が主役を演じる音楽映画「羊と鋼の森」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 6月に紹介する映画の2本目は、高校の時にピアノの調律師・板鳥宗一郎(三浦友和)の調律の仕事で、板鳥の調律したピアノの音色に出会った外村直樹…

大手財閥の三菱系列の自動車会社と銀行が絡んだ「リコール隠し」を告発した現実の事故死だけあって、大変迫力がありました。

本木克英監督、長瀬智也が主役を演じるリコール隠しの犯罪映画「空飛ぶタイヤ」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? トラックの脱輪事故で主婦が亡くなり、整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)は、神奈川県警の刑事から執拗に追及…

日本人監督として21年ぶりに受賞した第71回カンヌ国際映画祭「パルム・ドール賞」の舞台がTVニュースで大々的に宣伝されていたので、どんな作品なのか...、私はかなり期待して映画館へ見に行きました。

是枝裕和監督、樹木希林とリリー・フランキーと安藤サクラが演じる疑似家族の映画「万引き家族」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 老婆初枝(樹木希林)のたった7,8万円の年金を頼りに生活する柴田治(リリー・フランキー)と息子役の祥太(城桧…

1997年に神戸市須磨で起きた連続児童殺傷事件の未成年加害者少年À「酒鬼薔薇聖斗」の猟奇殺人事件から着想をえていたという犯罪映画『友罪』です

瀬々敬久監督、生田斗真と瑛太が演じるホームドラマ「友罪」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 6月に掲載する作品の第3弾です。金属加工の現場作業員として働き始めた益田(生田斗真)と、同時入社の鈴木(瑛太)の二人が主役。2人のバックボーンは…

「核家族化」、「無縁社会」の膨張を続ける現代の家族制度の虚無の難題を解決する家族制度が、昔ながらの大家族なのか?…と思いたくもなる作品ですーネ

山田洋次監督、橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣が演じるホームドラマ「妻よ薔薇のように」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? チョット迂遠になりますけれども、山田洋次 監督の古い作品『故郷』(1972 年)から映画コメントを始めます。瀬戸…

老画家・熊谷守一の自伝的映画には、芸術家の波乱万丈な生涯とシーンはなく、どちらか言うと淡々とした人間観察とユーモラスなスローライフが描かれていました。

沖田修一監督、山崎努と樹木希林が演じる老画家・熊谷守一の私小説的映画「モリのいる場所」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 久々の投稿になりますが、6月に紹介する第一作は老画家・熊谷守一(山崎努)を主人公に、その妻・秀子(樹木希林)を囲む家…

剛田飛鳥の3人の恋愛相手とのキスと抱擁は、大人のラブコメディーらしい笑いとエッチなストーリでした。TVドラマならば本当は深夜にクスーと笑い、TVを消してぐっすり眠る60分のドラマなのだが…ネ。

鈴木おさむ監督、吉田羊、吉田鋼太郎、大久保佳代子らが演じるラブコメディー映画「ラブ×ドック」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 5月の2本目に取り上げる作品はー。放送作家の鈴木おさむが映画監督の初デビュー作、吉田羊がパティシエの剛田飛鳥…

かつての「東映」のヤクザ路線の邦画文化を彷彿とさせる独特の、懐かしくも本格的なヤクザ映画でした。

白石和彌監督、役所広司、松坂桃李、江口洋介、真木よう子らが演じるヤクザ映画「孤狼の血」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 5月の邦画1本目は、昭和63年の広島の呉原を舞台に、アウトローの刑事役大上省吾、通称「ガミサン」に役所広司が…、その…

櫻井翔は大学教授という役は合わなかったな、更に広瀬すずの「魔女」という役柄のイメージは尚更にはずれでした。

三池崇史監督、櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰が演じるミステリー映画「ラプラスの魔女」・・・この映画をもう見た?まだ見ていないの? 久々に掲載する邦画は、東野圭吾原作のミステリー小説を映画化したー、それだけの期待惑でこの作品『ラプラスの魔女』(2018年…